2007年02月21日

地獄少女二籠 第17話 「沈黙のまなざし」

 二期が決まって以来、二期では三藁の過去が語られるという話でしたが、今回は一目連の過去と、そして現在(未来)に繋がるお話でした。
 (今回、無駄に長くなってしまいました… ;)






 落とされたのであろう、炎上する城を囲んで勝どきが上げられている。
 幾人かの部下が警護する中、城の廊下を進む武将は、襖を開け、御簾の中の女御の前に生首を転がす。
 はっと目を見開く女御。「と…殿…」
 お前を手に入れるためなら何だってすると言ったろう、と言いつつ、武将は女御に近付き御簾を切り払う。武将をキッと睨みつける女御。
 すらりと長刀を抜いた武将に、女御は貴方の妻になるくらいなら地獄へ行った方がまし、ときっぱりと言い放つ。
 〈早まるな、生きてくれ…!〉
 武将が刀を振り上げると、その刀身には覚悟を決めた女御の姿が映る。
 〈何故、人間は…〉
 刀は振り下ろされた ―

 夕暮れの里。佇む一目連に声が掛けられた。
 「仕事だよ」(骨女) 「わかった」(一目連)

 朱色の世界で藁人形を受け取る少女。あいは説明を続けている。
 「私、すぐに死ぬんですか」
 「知らない。私には関係ない」
 「ならずっと先の話… 分かりました」
 次の瞬間、少女は元の世界に戻っていた。

 この時間に家に帰っていない母親 ― ターゲットの様子を探る天井の目。
 のびをして立ち上がった母親の顔を見て、目の表情が変わった。
 「なんてこった…」(一目連)

 夜の歩道、輪入道と一目連が立ち話をしている。
 「ああ、よく憶えてる。11年も前だ」(輪入道)
 
 回想 ―
 子供の泣き声と物が割られる音が続いている。止めるよう頼む妻(母親=穂波)だが、夫(父親=平太郎)の暴力は止むことなく続いていた。
 俺から逃げられると思うなよ、と言うと、夫は更に暴行を加え続ける。異様な空気に女の子(寧々)は泣き続けている。それらを見ている天井目…

 「あの時の女の子が今回の依頼人とは」(輪入道)
 「どうして母親を地獄へ流そうなんて」(一目連)
 
 寝息を立て眠る娘の頭には包帯が巻かれていた。母の押し殺した泣き声が聞こえる。その母娘を見つめる天井目。
 母は引き出しから藁人形を取り出すと、「寧々のために…!」と糸を引き解いた ―

 下校中の寧々を尾行する輪入道と一目連は、寧々は公園で祖母と会っていることを知る。

 当時を思い出す一目連。
 泣きやまない寧々に、平太郎が帰ってきても知らないよ、と他人事のように言い捨て、酒を煽る祖母。
 庇うどころか、どうしてこんな嫁を貰ったんだか、と当てつけるように言うと、祖母は更に酒を飲み続ける。天井目は鋭い目で祖母を見ていた。

 祖母の買ってきた甘栗を、要らないながら受け取る寧々。
 「あのばあさんが関係してるってことかな。…ん?」
 一目連の様子がいつもと違うことに気付く輪入道。

 祖母は、寧々は父親そっくりで父は寧々を可愛がっていた等、事実と異なることを並べ立てる。
 息子が生きていれば自分も淋しい思いをせずに済んだ、それをあの嫁が…という話になった途端、祖母の表情が憎々しげに変わる。
 そして自分と住む決心はついたかと問う祖母に、決心はついている、もし反対されたら…と鞄から藁人形を取り出す寧々。
 「これでお父さんの仇を討つ」
 亭主を地獄へ流した母親が、今度は娘に流されることになるとは因果だな、という輪入道の言葉を最期まで聞かず、一目連は公園から離れていく。
 「あの野郎…」(輪入道)

  ― 要らないと言ってるのに、恩着せがましいセリフで甘栗を受け取らせたりしているところを見ると、寧々も本心では祖母との接触を心地よく感じていないのでは…という気がします。祖母と暮らすつもりというのも、母へのあてつけっぽい面もあるのかも…
 そして、よくもまああれだけ嘘八百を並べ立てられるものだなと、あの祖母には感心致しました(反語)。
 寧々の「父の仇を討つ」というセリフから察すると、祖母は母が父を手に掛けたと吹き込んでいるような感じです。父の仇と思い込んでいるからこそ、母への恨みも、より増しているのでしょう。

 オフィスでデザイン画を前にディスカッションする女性達。
 胸元の開いたこの服は母が着ないと下品になると同僚達は口を揃えるが、母はそれをはぐらかしトイレへと行くと、鏡の前で胸の刻印を確認していた。
 不意に何かの気配を感じる母。だがそれは不快なものではなく、見守られるような感じだった…

 外にいた一目連に「知らせてあげたら」と声をかけてきたのはきくり。
 「黙っててあげるから」「ふざけるな。こういうことには慣れている」
 「一目連って、つくも(付喪・九十九)神でしょ。元は道具だったのが、百年経って妖怪になった…」(きくり)
 「誰から聞いた…?」(声のトーンが低くなっている一目連)
 聞かなくても解る、元は刀だったんでしょ、何人くらい斬ったの、ときくり。
 知るか、と答えると、一目連はきくりに背を向ける。

 何人斬ったのか、何人持ち主が替わったのかも憶えていない。
 色んな使われ方をしたが、どう使われようが自分は何も言えない、ただ見ているだけ。そうやって沢山の人の血を啜ってきた―

 誰にも言わないから、と尚もまとわり付くきくりを輪入道が捕まえに来たが、逃げられてしまう。
 「あの子に何か言われたか」 「別に」
 心配そうな輪入道と切なげな一目連。

 夕方家にTELし、車で家路に着く母。
 信号待ちの時、視線を感じまわりを見回すと、ひとりの青年が視界に入る。
 信号が青に変わり発進する前にもう一度そこを見ると、電柱に赤い糸で括りつけられた藁人形の姿が。動揺を隠せぬまま、クラクションに促され車は発車する。
 
 「お前、何をした」(輪入道) 「別に」(一目連)
 「俺達は情に流されちゃいけねえ。忘れたわけじゃないだろう」(輪入道) 「さあな」
 そう言うとその場から離れていく一目連。「おい」と輪入道。
 いつの間にか輪入道の隣にいたあいに、今回の仕事から一目連を外すことを提案する輪入道だが、
 「今回だけ外して、それで済むのかしら」というあいの言葉に、ううむと考え込む。

 寧々が風呂に入っている間に鞄の中を探し、見つけた藁人形に身体の震えが止まらない母。娘はいつの間にこれを ―
 そこへ帰ってきた寧々は、父の写真は無いと無愛想に言い、鞄の藁人形を確かめる。
 何故急に父の話題を…? と尋ねる母に、寧々は祖母と会ったことを話す。
 母さんは父さんのこと何も話してくれないねと言われ、顔を背ける母。それらを見ている天井目。
 父のことはもう少し寧々が大きくなったら話すと母は言うが、聞きたくないと娘。
 続いて祖母のところへ行きたいと切り出す寧々。わかった、と母。
 反対しないの? と問う寧々に、反対しても行くんでしょ、と答える母に「う…うん」と戸惑うように返事をする寧々。

 その夜、タクシーで祖母の家に向かう寧々は、母の言葉を思い出していた。気が向いたら連絡してね、生活費は作っておいた口座に振り込むから…等々。

 祖母は上機嫌で寧々を迎え入れる。よろしくと互いに挨拶を交わすふたり。
 よく母が許したね、と言う祖母に「うん…」と寧々。そのやりとりを見る天井目。

  ― 寧々は祖母の家で暮らすことに母からの反対が無いことに、拍子抜け&淋しさを感じているようです。確かに物分りが良過ぎでしょう。もしかしたら藁人形から寧々が恨んでいるのは自分だと、ここで反対して糸を解かせるわけには…と考えてのことかもしれません。
 それと、これからずっと祖母の家で暮らすつもりなのに、荷物はリュックひとつですか?と、ついつい突っ込みたくなるほどの軽装備。着替えの類いは全く入って無さそうですが、後で宅配便ででも送ってもらうつもりなのでしょうか。

 次の朝。玄関前を掃く祖母に、いってきますと出掛ける寧々。そんなふたりの様子を見ていた輪入道と一目連。
 そこへ一台の赤い自動車が入ってきた。それを見て表情の険しくなる祖母。

 家の中。母は一通の分厚い封筒を机の上に出し、祖母の前に進めた。
 手切れ金かい、裁判なら受けて立つ、時効まで2年もあるのにいいのかい?と言う祖母に、誤解されてるようだが、父親の暴力を寧々が知れば娘が悲しむ、あんな男でも寧々には父親ですから…と母はきっぱりと答えた。天井目はそれらを見ている。
 チェストの上の父の写真の横には、ご飯が供えらている。
 「人殺し!」「証拠はあるんですか」「証拠がなんだい、動機があれば十分さ。やられた仕返しに殺したんだろ!」「では虐待のことは認めて下さるわけですね」
 母のこの言葉に、うっと言葉に詰まり逆上した祖母は、息子を返せという叫びと共に封筒をぐしゃぐしゃにして母に投げつける。
 「返せ、返せ!」
 
 だが気配に気付きふたりが戸口の方を見ると、忘れた弁当箱を取りに戻って来た寧々が、戸口に呆然と立っていた。目には涙が浮かんでいる。
 「ね…寧々」「違うんだよお前のお父さんは…」
 だが寧々は、全てを否定するように激しく頭を振ると「皆んな大ッ嫌い!」と言って表へ飛び出していった。弁当箱が音を立て床へ転げ落ちる。
 「寧々!」追いかける母。取り残された祖母。天井目は閉じられた。

 歩道を走り続ける少女。 「寧々、待って!」
 輪入道と一目連も後を追うが、輪入道は息が切れ立ち止まってしまう。思わず舌打ちする輪入道。
 車通りの多い陸橋の上で転んだ寧々は、追いついてきた母に「来ないで!」と叫ぶ。 
 一目連は陸橋の階段の下で立ち止まった。
 「来ないでって言ったでしょ!」と言うと寧々は、藁人形を母の目の前に突きつけるように見せる。
 この藁人形の糸を解けば母さんは地獄へ行く、信じてもらえないだろうけど…と言う寧々に、母の目が切なげに細くなると寧々から顔をそむけ彼女は言った。
 「信じるわ、だって―」「母さんも地獄少女にお願いしたの。父さんの暴力から解放されるために…」
 「……!」驚きで目を見開く寧々…
 陸橋に平行する線路の上を列車が通り抜けていく ―

 ぜいぜいと息を切らした輪入道が一目連に追いついた。
 「分かってると思うが手出しは無しだぜ」(輪入道)
 「そのつもりだが、どうかな」(一目連)
 何!? という表情になる輪入道。
 いざとなったらどうするか自分でも分からないと言う一目連に、輪入道の表情が変わっていく。その時は俺も分からねえ、黙って見過ごすわけにはいかねえからな、と。
 そんなふたりの様子を、きくりは電柱の上から見ていた。

 服の胸元を開け、紋章を寧々に見せる母。
 これは恨みの相手を地獄へ流した証、死した後自分も地獄へ流されると地獄少女から聞いたはず…
 だが寧々は、もうどうなってもいい、自分も母も祖母も…と頭りを振る。
 そう言って糸を解こうとする寧々の手を、母は両手でしっかりと押さえ、寧々の身体を抱き寄せた。
 解らない? 寧々が糸を解かなくても願いは叶うの。母さんは地獄へ流されるの。貴方まで地獄へ行くことない、行かせたくない。でないと母さん悲しい…
 涙を浮かべたまま静かにそう言い終えると、母は陸橋の欄干に手をかけた。
 そうして身を乗り出した母を見て、一目連は階段を駆け上がる。
 輪入道は手から円盤状の炎を繰り出し、一目連を止めようとする。
 「わざと外してるのが分からないのか。止まれ、この大馬鹿野郎!」
 だがその階段には、遮るようにあいが立っていた。あいは静かに首を左右に振る。
 「お嬢…」 輪入道は視線を陸橋の上へと移す。

 母は片足をも欄干に掛け、既に上半身は何も無い空間に傾いていた。
 「幸せに、なってね」そう言い残すと、母は空中へと身を躍らせた。
 「母さん、だめえっ」
 必死で手を伸ばす寧々だが、その手は空を掴んだだけだった。橋の下へ、車道へと落ちていく母…
 「母さん、母さん!」
 そこへ駆けつけた一目連が、寧々の目を塞ぐと同時に、欄干から引き離した。
 狂ったように母を呼ぶ寧々、落ちていく母、見ていられず顔を背ける一目連。
 泣き続ける寧々、陸橋の上には放り出されたままの藁人形…

 船の乗って運ばれる母。水面には寧々と一目連の姿が映る。
 見守ってくれていたのはあの人だったのね…と母。貴方のことは特に気に掛かっていたみたい、とあい。
 あの人にこれから寧々を見守って欲しい、そして時々様子を知らせてもらえれば…と口にした母だが、何も言わぬあいの顔を見て気持ちが沈んでいく。でもきっと迷惑よね、忙しいだろうし…と母は続ける。が ―
 「伝えとく」
 このあいのひと言に、こらえきれないように口に手を当て嗚咽を漏らす母。船は母を乗せ進んでいく ―

 母の遺骨を抱え、ひとり沈んだ顔で黙って並木道を歩いていく寧々。
 そんな寧々を木陰から見守る一目連、そして輪入道と骨女。
 余計な心配掛けるなよ、言う輪入道に、全くだよ、一目連がいなくなったら一気に線香くさくなっちまうとこだった、と骨女。
 誰が線香くさいって?と返す輪入道に、ふっと笑う一目連。
 それを見た輪入道の顔にも笑顔が浮かぶ。
 「憶えてるか、お嬢に初めて会った時のこと」
 「ああ」

 戦場。
 無数の足軽や侍たちの屍が横たわっている、砂利の川原。
 〈どうしてオレを誘う…?〉
 土の塊に突き刺さった刀があいに問う。
 「探しているものがあるんでしょ」 (後ろには僧姿の輪入道)
 〈あるが、あんたらといてそれが見つかるのか?〉
 「見つかるかどうかはあなた次第。どうする?」
 〈ま、ここも飽きたしな〉
 あいが刀に歩み寄り、刀の柄に両手を掛け引き抜くと、それはあいに手を取られた人の姿となって現れた。

 仲間っていいもんだよねえ…としみじみと語る骨女に、悪いがオレはお前らを仲間と思っちゃいない、と一目連。仲間でないならなんなのさ、と問う骨女。
 ふと並木道を歩く寧々の姿を見やり、静かに目を閉じると、一目連は聞こえるか聞こえないかという小さな声で答えた。
 「家族、かな」そう言い終わらないうちに、一目連はその場を離れ歩き出す。
 「「え?」」 「なんて言ったの?」 「さあな」
 仲間と思ってるのは私だけ? あんたはどう思ってるの、と問われた輪入道は、俺は…恋人かな、と答える。
 その答えに、皆んなして私をからかうのがそんなに面白いのかい、と骨女は拗ねたようにそっぽを向く。

 (オレらしくもねえ(そう言って胸に手を当てる)、確かに昔ほど痛くもないか…)
 そう心の中で呟きつつ、並木道の中を一目連は歩いていった…


☆ ― ☆ ― ☆ ― ☆ ― ☆ ― ☆ ― ☆ ― ☆


 現実でもこういった暴君の父親(男)は居ると思います。
 偏見かもしれないけれど、こういうタイプはDV(ドメスティック・バイオレンス)法で敗訴しても、どこかで待ち伏せて人気の無い所へ引きずり込み、更に暴力をふるいそうな気がします。
 家に居ればいたでそこへ乗り込んできそうですし、暴君が居る限り、本当に心安らげる場所は見つけられないのでは…という感じがします。
 だから母が父から逃れるために糸を引いたのは、仕方ないことなのでは…と思っています。警察でもDV反対団体でも、終始民間の一市民を守ってくれはしないのですから…

 ですが問題はその後です。
 母は父のことを話さないのではなく、ちゃんと娘に話すべきだったと思います。
 話さないうちに忘れるというものではなく、むしろ父への思慕の念は膨らんでいくものでしょう。それが親子の情というものでは…と思います。
 しかも本当のことを言えば娘が傷つくから話せない、かといって嘘も教えたくないと問題を先送り。単に引き伸ばしているだけというこの行為こそが、むしろ娘を傷つけていると気付くべきではだったのではないでしょうか。
 それにもし祖母がいなくても悪意は無くても、昔のことを話す人はいる、ということも心に留めておくべきでしょう(とうに知ってると思っていたとか、当事者とは知らずにこということ(人が)もあった(いた)とか、世の中には思わぬ形で思わぬ事を知ってしまうことはあります。かくいう自分は似たような経験あり…(苦笑))。

 また本当なら母は、あそこで娘を残して死ぬべきではなかったという思いと、ああしなければ娘を止められなかったのかも…という気持ちがせめぎあっていたりもします。
 あの場で寧々から藁人形を取り上げても、まだ自分(母)を恨んでいれば再び地獄通信にアクセスし元の木阿弥になってしまう、それならば恨まれてる自分さえ消えれば…と思ってしまっても無理はない…のかもしれないですが……

 ここで今回の地獄一行と、この一家(母娘)がリンクします。
 輪入道の、今回は一目連を外したらという言葉に、あいは「今回だけ外せばそれで済むのかしら」と答え、陸橋では一目連を足止めしようとした輪入道を止め、一目連の判断に任せます。
 
 ですが母は「寧々が大人になったら」とその場を繕って逃げてしまいました。せめてもしあの場でちゃんと話せていたら、違った結末になっていた気がします。つまりあれは、結果的にですが母にとっては「最期のチャンス」だったのでは…と。
 (蛇足ですが、寧々に話すにしても、100%真実でなくてもいいのでは?と個人的には思います。 例えば『父さんは優しい人だった。でも会社で辛いことがあるのか段々と私や寧々に暴力を振るうようになってしまったの。それがどんどん酷くなって、このままではふたりの身が危ないと感じて母さんは父さんの家を出たの。寧々には淋しい思いをさせてご免ね…』などと言って抱きしめれば気持ちは通じたのではないでしょうか。
 ここで「貴方のためなのよ」と言えば娘は負担に感じるし、「わかってね」のセリフは、年齢によって使った方がいいか否か別れるところだという気がしますがどうなんでしょうね…)

 見方を変えれば、母は娘を信じていなかったのでしょう。どれほど辛くとも、事実を真実を受け止められるだけの心の器を、娘は持っていない、耐えられないのだ、と。
 時として、相手がどんな判断や決断を下すのか、気持ちの整理をつけるのか、ただ待つだけという行為は、本人以上に辛いものがあるかもしれません。
 ですが本人が悩んで傷ついてその上で下した結論なら、それがどういうものであれ、本人もまわりも納得出来るのではないかと思います。

 けれど最悪の形で真実を知ってしまい、何もかもどうなってもいいと自棄になってしまっては、もうまともに話すのは難しくなるのも無理はないでしょう。
 そういう意味では、それまで真剣に娘と向き合うことを避けていた母の自業自得とも云えると思います。
 けれど残された娘の嘆き・悲しみはどうしたらいいのでしょうか。彼女(寧々)はこれから先ずっと、母を死なせたのは自分だという自責の念を持ち続けることになるかもしれません。
 その意味で、母は更に罪深いことをしたと私は思います。
 可哀相、でも自業自得。でも何よりの被害者は娘に他ならない…

 そんな内容だからこそ、最期の一目連と他の仲間たちとのやりとりには心が和みました。
 仲間と思っちゃいないならどう思っているんだよ、と骨女に問われた時、一目連がなんと答えるのかはバレバレのベタベタだったのですが、それでも彼が聞こえないくらいの声で「家族」と答えたのを聞いた時には、なにか暖かなものを感じることが出来ました。

 今回、依頼者組と地獄一家で、はっきりと明暗の分かれた回でしたが、久しぶりに最後の最後で救いがあったと思います…



 さて次回は、多分父の再婚相手か父の母(義母?)が寝たきりになって苦労する話ではないかと踏んでいるのですがどうでしょうか。
 例によってきくりが予告をやっているだけに、地獄送りも微妙にぼかされてるのも気になります。
 さてさてどんなお話になるのでしょうか。

posted by セレネ at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 地獄少女 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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