2007年03月13日

地獄少女二籠 第20話 「乙女のアルバム」

 今回は、女子高生ふたりの、友情と憎しみ(恨み)が入り混じったお話です。
 (今回も時間の関係でレビューもどきは無しです。短いです。時間が出来れば、書き足しが出来ればいいのですが、多分無理かと…;)。

 今回は、「そこまでして誰かと繋がっていたいものかねえ」「若いんだよ」という一目連と骨女の会話が、全てを物語っているような感がありました。




 これくらいの年齢の女の子は、友だちを盗ったの盗られたのという感覚があるんですよねえ…
 学校やクラスが変われば友人関係も変わってくるし、逆に前の学校や部活やクラスで一緒だった友だちと、お喋りや付き合いが続いている場合もあるのですが、それが寂しいと云うか、“私だけ”の友達でいて欲しい、みたいな感覚が…

 樹里と真里は、テニス部でダブルスを組もうという目的に向かって頑張っていますが、樹里はやや体力的にきついものがあり、真里とは差があるようです。
 もしかしたら真里は中学からテニスを続けていて、樹里はそれに付き合う形でテニスを始めたのかもしれません。
 その差のためか(?)、真里は先輩にダブルスのパートナーを申し込まれます。
 真里は「私には樹里が…」と答えますが、先輩にはその答えは想定内らしく、「答えは急がないからゆっくり考えて」と余裕の態度です。
 しかしその一部始終を見ていた樹里は、ショックでその場を去ろうとして壊れかけの側溝?に落ち、足を痛めてしまいます。

 高校の運動部の実態がどういうものか、自分にはよく分かりませんが、結構先輩・後輩の序列は厳しい印象があります。
 真里は一度は「私には樹里が…」と断っているのですし、その上で「答えは急がないから考えておいて」と先輩に言われれば、「はい…」としか答えられないのではないでしょうか。そのあたり、樹里はどう考えていたのでしょう。

 それ以来、樹里の真里への束縛が始まります。
 樹里の切り札は地獄流し。
 藁人形の糸を解けば簡単に地獄へ流せると言われ、罪の意識も手伝って、真里は逐一メールで身辺報告をしたり、テストも白紙回答を提出し続けたり等々いいなりです。
 しかもふたりだけの思い出アルバムなるものを渡され、「どれだけふたりが仲がいいかを綴っていくの。未来永劫…」と薄笑いを浮かべた樹里に何も言えないなど、閉塞感に押しつぶされそうな真里が気の毒になってきます。

 しかし、雨の中帰宅する真里に、「傘、貸してあげればよかったかな…」など、樹里が真里を気遣う場面もありますが、それも「裏切らなければ糸は解かないから」…って、何をどうすれば樹里にとって裏切りにならないのか、気が済むのか、心底真里を憎んでいないのは伝わるのですが、それも我儘のひとつのように映ってしまいます。

 一目連に再会した真里は、「出来るなら樹里と元通りに戻りたい、昔のように仲良くしたい。出来ればずっと…」と言い、一目連は「本当に!?」と驚きますが、「きっと想いは届くよ」と励ますのですが、そのシーンを見た樹里は泣きながら(全力疾走で)その場を走り去ります。
 おそらく真里は、樹里の足がとっくに治っていることは百も承知だったと思いますが、「傷つけたのは足じゃない、心なの…!」と決意のまなざしで樹里を追います。

 「樹里、待って!」止まらない樹里を追い、「私たちずっと一緒でしょ!」という真里の叫びに、思わず身体の動きが止まり、真里の方を振り向く樹里。

 やっとふたりの心を隔てていた壁が無くなり、元のふたりに戻れるのでは…? と思われるシーンで、その希望を打ち砕くあたりはさすが地獄少女(一応褒め言葉です)。

 しかし一見危篤状態になったとも思えない(結果的には危篤だったらしいですが)樹里の意思を無視し、彼女の指に自分の指を添えて赤い糸を解いたシーンには、えええ!? と思ってしまいました。

 真里の「死後もずっと樹里と一緒にいたい」という気持ちも分からなくはないのですが、樹里は真里を地獄流しにすることを拒否していたにも関わらずの独断行動。

 この「地獄流しのシステム」自体が、不条理で納得のいかないものが少なからずあるということは承知していますが、樹里の気持ちを無視した独りよがりの真里のこの行動には、首を傾げたくなるばかりでした。
 彼女に、親友を地獄へ引き込む権利はあったのかなあ…と、考えてしまいます。

 まあそれを云えば、どの依頼者も自分の恨みを晴らすため、危機を回避するために糸を引いた人々ばかりと云えなくもないのですけどね…
 しかし何故か今回は、どうにも釈然としないものが残りました…

 あと今回きくりが、「お揃い」を気に入り自慢していたにも関わらず、やがてお揃いは飽きたと放り出す様は、どんなに仲が良くてお揃いが嬉しくても、いずれそれを卒業する時期がくる、ということを表していたのでしょう(単にきくりが飽きっぽいということだけではなくて…)。



 さて次回は骨女の過去話のようです。
 『きよ』という昔馴染みの娘と遊郭で再会、全部私が悪いんだ(きよ)というセリフと、私はもう恨んでいない(骨女)というやりとりからすると、何らかの浅からぬ因縁がいるようです。
 何があったんだい、と問う骨女に「私、ばかだから」と返すところを見ると、騙された…という線でしょうか。
 色々と楽しみです。
posted by セレネ at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 地獄少女 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。