2007年03月25日

地獄少女二籠 第21話 「紙ふうせんふわり」 雑感

 今回は骨女とあいとの出会い、そして骨女の過去と現在を絡めた回でした。
 そして今回もレビューもどきもない短い雑感となりました。



 冒頭、既に迷える魂、妖かしのものとなっていた骨女は、あいと出会い、差し伸べられた手に自分の手を重ねたことから、新しい世界や仲間と出会うことになるのですが、あいの口説き文句が「一緒に来なさい」と、輪入道の時同様、そっけないほどのひと言です。
 ですが、「目は口ほどにものを言い」という言葉もある通り、やがてあいの目に吸い込まれるかのように、あいの手に己の手を乗せ、あいがその指を握り返すというシーンは、この時からふたりの関係は始まるのだな…と感じさせてくれる(ベタだけど)いいシーンだと思います。

 骨女は人間の頃「つゆ」という名で、奉公先で恋仲になった若旦那に騙され遊郭へ売られ、その後その遊郭での妹分・きよを足抜けさせようとして、逆に女将に密告され、きよの馴染みの旦那(武士)に、協力者の男・鉄(おそらくつゆに惚れていて、彼女の願いを叶えようとしたのでしょう)を切り殺され、自分もその毒牙に掛かってしまうという過去が判明。
 川に放り込まれ、どこかの川岸に流れ着いたつゆの身体に、いくつもの恨みを抱いたまま成仏できない人魂(?)が入り込み、新たな命を得る ― それが冒頭の女で、だから迷い度も高かったのかもしれません。
 つゆ自体にも、若旦那への恨みもあったのでしょうが、つゆの肉体に入り込んだ霊魂たちは、男への断ち切れない想いを抱えていたものが多かったのかもしれないなあ…と、ふと考えたりも。

 しかしですね、あれはつゆの方にも問題はあったと思いますよ。
 「馬を川に連れて行くことは出来ても、水を飲ませることは出来ない」と昔から言いますし、本人にその気が無いどころか、行きたくないと言ってるのに足抜けさせようとしても、到底上手くいくとも思えません。
 つゆがきよのことを心底案じてのことだとは分かるのですが、一方的な好意の押し付けは感心出来ません。このあたり、18話の父と同様なものを感じてしまいました。
 またきよにも「姐さんには何をやってもかなわない」と言いつつ、ライバル意識が根深くあり、それが女将(たち)に密告という形になってしまったのも悲劇(皮肉)でした。

 ところで、「遊郭」というものの形がしっかりしてきたのは、江戸時代からというイメージが自分にはあるのですが(歴史的根拠は全く無し。時代劇などで「吉原」が幕府公認の風俗(だったらしい)というイメージからのみ)、それで言うと骨女の200歳くらいという自称年齢も、全くのでたらめではないのかなー…などと、余計なことも思ってしまいました(くどいようですが、史実とか歴史のことは無学なので、間違ったこと言ってる! などと抗議しないで下さいね ;)。

 さて一方、現代の地獄流しの依頼者・洋子には、とある霊体が取り付いており、その姿に見覚えのあるらしい骨女。

 正直、洋子はあんな男のことはすっぱり忘れて、自立して自分の道を歩むべきではと思いました。
 洋子の財産目当てで優しくしてくれただけ、という友人の言葉は正論で正しい認識だと思います。それでも「誠はそんな人じゃない」と否定するのは、そのことに内心では気付いてはいるものの、認めたくないだけなのかもしれません。

 誠に関しては、例え赤い糸を解かなくても、死後地獄行きは免れないという気がしますが、地獄コントがあった分、やや上乗せ…というところでしょうか。

 しかし今回は久しぶりに、エグイというかグロイお仕置きを見た気がします。
 なにせ、胎児ラーメンから始まって、輪入道の「可愛いベイビーだ」という鬼畜な表情に、羊水責め。
 しかも羊水中では、一目連・きくり・輪入道が、プチ裸祭り第二弾を開催しつつ(?)、誠の動きを封じるべく、次々と彼の腕やら足やらを押さえ込んでいくのがまたえぐい。
 仕上げは舟上で、異形の?胎児が誠の腹を破って出てくるというスペシャルメニューです。
 個人的には、実にお腹一杯になりました……

 さてはて、誠を地獄へ送った洋子が自分も身投げしようとしたところに骨女が「きよ」と声をかけると霊体と洋子は分離し、洋子は気を失うところからして、かなり霊体の支配力が強かったのではと推測出来ます。

 悲しくて悔しくてやりきれない思いから、哀れな女に憑りついて身投げを繰り返すというきよの悪循環の姿は、あいと出会う以前の骨女自身の姿でもあり、あいに拾われたことで、どれほど骨女が救われたのか…ということを表しているのだと思います。

 「姐さんに私の悔しさ、悲しさが解る訳ない」と言うきよですが、かつてきよ自身が、つゆ姐さんを裏切ったということは、すっかり忘れているようです。
 「私はもうあんたのことは恨んじゃいないし、鉄っつぁんだって…」と言われて、ようやくつゆ姐さんも自分と同じ目に遭ったのだということを思い出したのでしょうが、「私、ばかだから…」と川面に飛び込んでいったきよは、「姐さんには敵わない(姐さんのようにはなれない)」と言外に含んでいたのかもしれません。

 その後の日も暮れた川辺。
 あいに、気が向いたらきよを拾ってやって欲しいと頼む骨女。私はもう十分救われたから…と。後輩思いのいい先輩です。
 それに対してあいが何も答えなかったのはいつものことですが、その一方、きよがそれを望んでいないかもしれない…と感じていたのかもしれません。
 今回、紙ふうせんが色々なシーンで使われていましたが、骨女の気持ちに合わせて使われていたのかな? と感じました。

 ラスト、冒頭とは逆に骨女があいの方へ手を差し伸べて、あいが骨女の手をとります。
 そうしてふたり並んで歩いていくシーンに暖かなものを感じました。



 予告:
    え゛っ、これってまさか、14話の続編ですか!?
    これまた新しいパターンですね。確かにあの少年のその後は気に
    なっていましたが、まさか公式でアンサー編があるとは…
    しかし今回もまた、ひと波乱もふた波乱もありそうな雰囲気が。
    「恨み、聞き届けたり」のセリフが無いのもお約束になりつつありま
    すし、とにかく克目して待て! という気分です。
posted by セレネ at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 地獄少女 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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