2007年05月16日

大江戸ロケット二発目 「男は待っていた」

 随分遅くなりましたが、大江戸ロケットの第二話(2発目)の雑感です。


 前回、謎の少女の「月まで届く花火を作って欲しい」という依頼で終わったが、清吉は「出来ることと出来ないことがある」と、彼女の依頼を断る。
 眠いと言う清吉に、布団を敷き寝よう、と少女。真っ赤になる清吉。
 それを壁越しに聞き、壁に穴をあけ、様子を探ろうとする隣室の銀次郎。
 「仮眠を取ってすっきりすれば、私の提案も前向きに検討してくれるだろう(意訳)」と言い、ひとり布団にもぐり込む少女
 少女の顔を覗き込む清吉だが、少女はふっと目を開ける。起き上がった少女は、空を見上げ「ソラ」と名乗る。
 一方銀次郎は、壁に指を通すことには成功するが、抜けなくなってしまっていた。
 銀次郎が、抜けなくなった指を引き抜こうと、腹に力を込めて引っ張ると、指を中心に壁がすっぽり丸く引き抜かれて?しまう。
 その騒ぎに思わず身を引くソラ。
 清吉の部屋に入ってきた銀次郎は、空の胸元に鍵を差し込もうとして清吉に蹴り倒される。
 だが「月まで上がる花火、いいじゃないか、どうして分かったと言ってやれない」と銀次郎は清吉を見据えて言った。
 だが、月までの距離が途方も無いものだと知り、驚く清吉。
 そして、花火は面白いだけじゃ上がらない、自分の花火は遊びじゃなくて、もっと何か意味のあることなんだよ ― と語る清吉に、面白いだけじゃだめなのか、と銀次郎は問いかける。
 今は、倹約・質素の大行進で火の消えたような世の中、そんな中、月まで上がる花火を作れだなんて、面白いじゃないか、それじゃダメなのか…と。
 そこへ、清吉の弟・駿平が駆け込んでくる。
 早速数式オタクっぷりを発揮する駿平だが、ソラの自己紹介に顔が真っ赤に。自分の心が割り切れないことにパニックになる駿平。
 そこへ、自称・風来長屋の風紀を守るおぬいが現れ、プチ騒動に。
 だがいつの間にかソラはいなくなっていた。早足で町を掛けていくソラ。

 夕刻になり、清吉を部屋に残し、皆は部屋を出て行く。
 清吉は横になると「馬鹿にしやがって。ちょっと本気にしちまったじゃないか」と苛立たしげに布団に顔を埋める。

 一方、青の獣は路地裏でひとりの女性を手に掛けていた。
 青獣が去った後そこへ来合わせた白い獣は、例の幕府の者達に囲まれる。

 街へ出た銀次郎は、とある店の女将・お伊勢に引き止められる。
 銀次郎の出まかせの裏付けにやってきた同心・赤井の追及に、あんたの出まかせの口裏を合わせるため、実に冷や汗ものだったんだよ、とお伊勢。
 お伊勢は銀次郎に、いい加減何か本気でやりたいことを見つけなと言うが、銀次郎は面白可笑しく生きていければいい、と答える。
 そんな銀次郎には、何か表沙汰には出来ない事情があるらしい。
 外に出てきた銀次郎を、赤井が尾行するがまかれてしまう。
 そして銀次郎は、飛び出してきた白い獣に再会する。
 黒装束の者たちから逃げ出そうとする獣の腕を掴む銀次郎に、何かを感じた黒装束のひとりは、銀次郎の腹を触り「なるほどな」。
 銀次郎を追う赤井に、銀次郎について詳しく聞かせろとひとりの黒装束。

 清吉がひと眠りして、橋の上に行くと、先日捕まったからくり師とおぬいが、川原で花火遊びをしている子ども達を見ていた。
 かつての花火(大会)を懐かしむふたり。
 「下を、向くなよ」「人間上向いてりゃいいことあるさ」と言う清吉。
 「もし月まで届く花火があったら、そうしたら顔を上げるよ、上を向く。あんたの花火を見たいから」そのからくり師と子ども達の、また花火を上げてくれという言葉に、清吉の顔に笑顔が戻る。
 
 長屋では七輪を囲んで人垣が出来ていた。ソラが粉をかけると、炎の色が変わった。
 「こんな色、玉屋の花火にも無え」という声に、清吉は七輪のソラの前に座り込む。
 「これは魔法の粉。あんたの花火に混ぜても色が変わるわ」
 炎に粉をくべると、また炎の色が変わった。それを見つめる清吉の目。
 「あんたの知恵と俺の腕、ふたつ揃えば無理も通るかもしれねえ」「それじゃ」
 「単なる遊びじゃねえ、皆も上を向いて俺の花火を見るようなどでかい奴を(上げてやる)」
 どこにも行くところがないというソラだったが、滅多に姿を見せないと言うご隠居様が現れ、長屋での居住を許可する。喜ぶ長屋の仲間たち。

 ☆ − ☆ − ☆ − ☆ − ☆ − ☆ − ☆

 今回もいいテンポです。

 現代で考えても、「月まで上がる花火」とは途方も無い話なのですから、清吉がまともに取り合わないのも分かる気がします。
 その上、彼には自分の花火は遊びじゃないというプライトがあるので、余計に夢物語には構ってはいられない(花火が解禁になった時のための研究がある)という思いなのでしょうね。
 でもその反面、「ちょっと本気にしちまったじゃないか」と、揺らぐ気持ちもあるのですよね。このあたりの清吉の感情の揺れが面白いです。

 そして、「遠山の金さん」の変装がバレバレという、時代劇パロディ(皮肉)も効いてます。仕方なくそれに付き合っているという町民さんたち、お疲れ様です(笑)。

 また、まだキャラが出揃っていないので、新キャラも続々登場です。
 いかにもわんこな外見&駿平ラブなおぬい、銀次郎と何か因縁のありそうなお伊勢。
 お伊勢の「○○事件以来…」というのが、どんなものだったのかも気になります。
 お伊勢は気が強そうだけど、芯は情が深そうな姐さんキャラなので、個人的に今後に期待してます。

 一方、銀次郎はと云うと、白の獣に話しかけたり腕を掴んだりと、異形のものに対して、余り畏怖を感じないタイプのようで、そこが少し大人というか、変わっているのかもと感じました(白の獣はソラなのかも…?)。
 黒装束も、銀次郎の腹を軽く触れただけで「なるほどな」とは、どういうことなのかも気になっていたり。
 なんとなくですが、青の獣が悪役で、白の獣はそれを追っているの図のようですが、幕府には青と同族と思われ、しかもその誤解を解く術がないようですね。白獣としては「追う」だけではなく、「追われる」負荷もかかるので大変でしょう。

 ソラや銀次郎が去った後、気分の滅入っていた清吉も、からくり師の「あんたの花火が見たいから上を向く」という言葉に表情が明るくなるところは、ある意味パターンですが、王道です。

 そしてソラの持つ魔法の粉(ソラの知恵)に、月まで花火を作ろうと決意を固めるシーンも良。
 紆余曲折の結果固めた決意は、強いようで結構もろいようで実は強い(なんのこっちゃ)のかもしれません(途中、挫折とかするかもしれませんが、それでも立ち直って花火を作ろうとする ― という展開があるのかも?)。

 今後の大江戸ロケットにも期待です。

posted by セレネ at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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