2007年06月21日

少女コゼット 第9話 ティナルディエの悪だくみ

 うっかりアニックスの本放送を録り逃がし、翌週朝のリピート放送で、ようやく9話を観られたので、遅ればせながら感想アップです。
 まあ遅れてるのはいつものことですが…;

 色々と勘違いとかあるかもしれませんが、生暖かく見てやって頂ければ幸いです。

 
「私は悪くない! 放せ!」と身をよじるように叫ぶファンティーヌは、ふたりの警官に両脇を抱えられ、連れて行かれます。
 アランがジャベール警部にファンティーヌが何をしたのか訊ねると、ジャベールは、ファンティーヌがふたりの紳士を棒で殴ったのだ、と答えます。
 アランは、あの人がそんなことをしたとは信じられない、何か事情が…と言いかけますが、ジャベールはファンティーヌのしたことは逮捕されて当然だと言って去っていってしまいました。
 納得のいかないアランは、周りにいた人々に、(その現場を)見ていた人はいないかと呼びかけます。

 警察署?で、懸命に事情を説明するファンティーヌですが、ジャベールは、監獄に6ヶ月服役するようにと冷たく言い放ちます。
 6ヶ月も監獄にいたらコゼットにお金を送れない、なんとかお慈悲を…と懇願するファンティーヌですが、ジャベールは取り付く島もありません。
 そこへ現れたマドレーヌ市長とアラン。
 「市長」と聞いた途端、怒りと憎しみで警官の手を振り払い、市長の頬を平手打ちするファンティーヌですが、すぐに取り押さえられます。
 しかし市長は気にせず、ファンティーヌの釈放を要求します(俯いたままのファンティーヌは、釈放… でも誰が…? 冷たい市長が釈放などと言うわけは無い…と、虚ろに呟き続けます)。
 市長は、部下が目撃者の話を聞きまわったところ、罰せられるはファンティーヌの背中に雪球を入れた男たちの方だと話しますが、ジャベールは警部としての権限で、ファンティーヌを監獄送りにすると断言します。
 すると市長は、ならば市長にはそれを取り消させる権限がある…と語り、高熱で気を失ったファンティーヌを連れて帰ります。
 犯罪者を庇うのは、市長も犯罪者だから…? という疑惑を更に深めていくジャベール。
 ― 目撃者なんて、そうそういるかなあ…という疑問もありますが(事件のおきた現場は、路地裏と云うか人の少なそうな場所でしたしね)、集まった人々にすかさず尋ねまわったということで、情報収集が効率よくいったのでしょう。
 しかし、ファンティーヌの精神状態が、壊れてる→正気→壊れる(ぶつぶつと呟く)→正気と、安定していない(一貫性が無い)描写なのはどうかと思いました。

 その夜ジャベールは、パリ市警・総監所管?に、マドレーヌ市長が逃走中の徒刑囚・ジャン・バルジャンであると思われるので調査を求めます、という手紙を書きます。
 重罪を犯した者が変われるはずが無い、あいつは何か腹黒いことを企んでいるに違いないと考えるジャベール…
 ― ジャベールは、一度罪を犯した者は、二度と更正出来ないと思い込んでいるようですね…
 当時の再犯率がどれくらいあったのかが全く分からないので、知ったかぶりなことは言えませんが、「思い込み」は危険なことだと思います。これは自戒も込めて。
 「悪に強きは善にも(強し)」という言葉もありますし、もうちょっと頭を柔らかくして考えてもらいたいと思うのですが、難しいのでしょうね…

 一方、教会に運び込まれたファンティーヌを診た医師は、残念ながらもう助からない…と診断します。今の熱はやがて下がるだろうが、いずれは… と。
 うわごとでコゼットの名を呼び続けるファンティーヌ…
 ― 多少の覚悟はしていたつもりですが、もう手遅れとは… 
 ファンティーヌは命の火が燃え尽きる寸前に、やっとコゼットと再会を果たせる…という線になりそうな気がするのですが、実際はどうなるのでしょうか。

 その夜。
 母の声が聞こえた気がして掃除の手が止まるコゼット。
 おかみは、外の掃除もするように言うと、強風の中、コゼットを外に放り出し、食事抜きだと言い渡します。
 ガブローシュのフォローも見越したエポニーヌとおかみの策略で、コゼットは空腹のままで掃除を続けなければならなくなりました。
 風のため、掃いても掃いても玄関前には落ち葉がたまり、そんなコゼットを慰めるかのようにシュシュが近付き、コゼットは思わずシュシュを抱きしめます。
 ― ガブローシュがコゼットに食べ物を渡すため、パンなどをくすねているのは、もう見抜かれているようですね。単に食べ物を引くだけでなく、用事を言いつけることで、コゼットを慰めることすら封じる手に出たようです。つくづく悪意の塊です。

 翌朝。
 目覚めたファンティーヌに、市長は自分の至らなさを詫び、コゼットを引き取り一緒にこの町で暮らせるようにしようと言います。
 ですが、借金があると語るファンティーヌに、そのことは気にせず、病気を治すことだけを考えるようにと語りかける市長。
 その市長の言葉に、こんな優しい人を恨んでいたなんて…と、泣きながら詫びるファンティーヌ。
 そこへメイエ(工場責任者)が現れ、深く事情も聞かずクビにしたことを謝ります。
 ファンティーヌは、もういいんです、コゼットと暮らせるんですから…と答えます。

 市長は早速コゼットの居場所を聞きますが、そこは片道2日はかかる遠い場所。
 翌日迎えに行くように言われたアランですが、既に予定が入っていたため、メイエが行くことに。

 メイエがティナルディエの宿を訪ね、コゼットを迎えに来たことを切り出すと、おかみは厄介払いが出来ると嬉々とした思いを隠しつつ亭主を呼びにいきますが、何故かティナルディエは仏頂面。
 ファンティーヌからの送金が途絶え、学校の費用やら病気の治療費などがかさんで…と言い募るティナルディエに、それはファンティーヌから聞いている、借金の130フランに今までのお礼として200フラン持ってきました、とお金を袋から出すメイエ。
 転がった金貨を押さえ、顔を見合すティナルディエ夫婦…
 ですがティナルディエは、まだ他にも色々と立て替えた分がある、とあれやこれやと次々と並べ立てていきます。
 それを聞いて困惑しつつ、それでいかほど…と訊ねるメイエに、一瞬躊躇し考えを巡らせた後、ティナルディエが口にした金額は、しめて「530フラン」。
 その金額に驚くメイエ。

 ― 当時の1フランが、今の日本の通貨に換算して、どれくらいの金額になるのか皆目分かりませんが、仮に「1フラン=1万円」と仮定して考えると、随分な額を吹っ掛けたなあ…と、呆れるやら感心するやら…
 まあ1フラン=5千円くらいだとすると半額になるわけですし、このあたりは、単に「大金」という感覚のみでいた方が無難なのでしょうね…

 そんな大金の持ち合わせは無いが、ファンティーヌは重い病気、お金はあとで必ず送るので、なんとか今日コゼットを連れて帰りたいとメイエは頼みますが、ティナルディエは、大体メイエが本当にファンティーヌの代理かどうか分からないのに、人様から預かった大切な子供(コゼット)を引き渡せるわけがないと突っぱねます。
 この辺、ちゃんと理屈には合っているので、メイエもそれ以上強く言えないと見越してのことでしょうね。

 ならばせめてコゼットに会わせて欲しい、コゼットの様子を知らせれば、ファンティーヌも少しは安心するだろうと言われ、咄嗟に自分の子を身代わりに立てることを考え付くあたり、実に抜け目が無いと云うか、本当に悪知恵には長けているんだな…と、感心モードが入ってきました。
 只の、ごうつくばりの馬鹿だけでは、すぐに尻尾を出してしまうところでしょう(苦笑)。

 その替え玉作戦ですが、エポニーヌが頑として聞き入れないのに対し、アゼルマはお菓子と引き換えに見事に身代わりをこなしました。実に調子のいい、ちゃっかり者ですね。

 メイエの帰ったあと、更にファンティーヌから搾り取ることを考えるティナルディエ夫妻。きっと金持ちの旦那を見つけたんだよ、と欲望丸出しです。
 そんな中、母への想いを募らせるコゼット…

 メイエからの報告で、借金がそんなにも膨らんでいたことに気落ちするファンティーヌ。
 市長は、それも立て替えるから心配しないようにと励まします。
 なぜそんなにも親切に…と訊ねるファンティーヌに、理由なんて無い、貴方は困っていて私には少しでも助けることが出来る、それだけです、と市長。
 そしてメイエが、(偽)コゼットに会い、元気そうで暖かそうなスカートを穿いていたことを報告すると、コゼットが自分の送ったスカートを穿いていてくれたことに喜びを隠せないファンティーヌ。
 ― しかしスカートが横領され、我が子がずっと寒い思いをしていたと知ったら、手遅れではなくても、一気に症状が悪化してしまうところでしょう。

 けれど市長はメイエの話から、ティナルディエが一筋縄ではいかない相手と感じ、今度は自らコゼットを迎えに行くことを決意します。
 市長はファンティーヌに、この人(市長)にコゼットを渡すようにという署名入りの手紙を書くように指示し、明日出発するために、急ぎの仕事を(今日中に)片付けるため、市舎?へと引き上げていきました。

 その夜遅く、市長のもとへジャベールが訪ねてきます。
 用件は、市長に無礼を働いた者がいる、その者 ― つまり自分自身 ― を罰して欲しいというものでした。
 ジャベールは、パリ市警に、市長がジャン・バルジャンだと告発したと告げます。
 結果、警視庁からは、ありえないと却下されました…とジャベール。
 君はそれに納得しているのかと市長に問われ、ジャベールは納得せざるを得ない、何故なら本物のジャン・バルジャンが捕まったのだから…と、語ります。
 アラス(?)で、りんごを盗んで捕まった男がいたが、たまたま昔徒刑囚にいた男がいて、その男が、りんご泥棒がジャン・バルジャンだと気付いたのだ…と。
 確かなのか? と問う市長に、証人として呼んだ者は皆ジャン・バルジャンだと認めている、自分も含めて…と答えるジャベール。

 もし自分の部下が同じことをしたら、自分はその部下を間違いなくクビにするだろう、だから自分もクビにして欲しいと重ねて市長に頼むジャベール。
 その男は裁判は受けるが、りんごを盗んだだけなら兎に角、逃走中の徒刑囚で、昔少年から銀貨(…と聞こえた ;)を盗んだ罪も重なるので、間違いなく終身刑になるでしょう、とジャベールは語ります。

 その男の裁判は明日、自分は証言のため、これからアラスへ出発するが、(自分の)処分の準備をしていて下さいとジャベールは言い、一方市長も免職にはしないと、互いに一歩も譲りません。
 あくまでも自分の処分を主張し、市長との握手も拒絶すると、ジャベールは退室します。

 裁判は明日−
 どうすればいいんだ、どうすれば……
 椅子に座り込み、頭を抱え苦悩するマドレーヌ…


  ★ ― ★ ― ★ ― ★ ― ★ ― ★ ― ★ ― ★ ― ★


 ファンティーヌ復活編とも云えそうな内容で、前回の暗黒さが嘘のようです(笑)。
 やはりジャンと出会い、市長に対しての恨みつらみを縷々述べたのが好転のきっかけとなったのでしょうね。まさに袖擦りあうも他生の縁。

 それと同時に、マドレーヌ市長には新たな問題が。
 徒刑囚であるジャン・バルジャンが見つかり、全ての証人がバルジャンと認めている、しかもジャベールまで…というのは、出来過ぎな感も。

 …というよりも、裁判は明日、出かけるなら今すぐでなければ…というタイミングで市長にそのことを話しに来るジャベールには、市長を試そうという思惑(おもわく)があるように感じられますが、本意はどうなのでしょうか。

 もしバルジャンとされている男は無実で、自分こそが本物のジャン・バルジャンだと明かしたら、逮捕され、もうコゼットを迎えに行くことが出来なくなると思うのですが、どうなってしまうのでしょう。

 予告を見る限り裁判には行くようですが(これは予想出来た範囲内)、このまま捕まってしまうのか、なんとか振り切って(もしくは説得して)コゼットを迎えに行けるのかが気になります。
 強欲で口八丁手八丁なティナルディエに対抗出来るのは市長だけと思われますので、なんとか頑張って欲しいと祈っています。
posted by セレネ at 17:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 少女コゼット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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レビュー・評価:レ・ミゼラブル 少女コゼット/第9話『テナルディエの悪だくみ』
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