2007年09月06日

少女コゼット 16話 「パリのゴルボー屋敷」

 なかなか感想が書けないので、簡単ではありますが、少女コゼットの16話についての感想を、さくっといってみようと思います。

 広い町でマドレーヌとはぐれるというハプニングがあったものの、事前に部屋を借りる約束をしていたパリの一角のアパルトメント?で、マドレーヌと父娘として暮らすことになったコゼット。
 もしかしたら、今も母が生きているような気持ちが捨てきれないコゼットだが…




 これからは目立たぬようにひっそりと暮らしていかねばならないと云われ、マドレーヌが何か隠していると感じつつ、コゼットはマドレーヌを信じようとする。
 またマドレーヌから、これからは「お父さん」と呼ぶようにと言われ、照れつつもコゼットは自然にそう呼び慣れていく。
 そして昼間はマドレーヌがコゼットの勉強を見、夕刻から出掛けるという生活が始まる。

 ある夕刻の市でコゼットは、ガブローシュに出す絵葉書をマドレーヌに買ってもらい、帰宅後マドレーヌに見てもらいながら、ガブローシュに手紙を書く。その穏やかに過ぎる時間に、安らぎを感じるマドレーヌ。

  − ガブローシュへ手紙…
   ワーテルロー亭に出せば握りつぶされるのは明白ですから、奉公先の鍛冶屋に出すと考えるのが順当でしょう。その肝心の住所を知っているのかという疑問もありますが、村を出る時ガブローシュに教えてもらっていたと考えれば、知っていても不思議ではありません。
  ただし、その時ガブやコゼットが、字を「読み・書き」出来たのかは怪しいですが。
  けれど一応、“読み”として記憶していれば、なんとかなったのかもしれません。
  フランス語(…というより外国語全般)については全くの無知ですが、漢字の様に、読み方は同じで字(文字)は何通りのあるということは殆ど無い、というイメージが(少なくとも自分には)ありますので…(ここは突っ込みは無しという方向で ;)。
 またその際、念のため今の住所は伏せておく方がいいでしょうね。万が一、おかみやティナルディエが、その手紙を目にする可能性も0%とは云えないですから。


 一方管理人の初老女性は、昼間は部屋に閉じ篭り、日が暮れてからしか外出しない生活を続けるふたりを訝しく思い、色々と話しかけては探りを入れてくる。

 その日ふたりは、リュクサンブール公園?に出かける。
 その時コゼットは、以前母とこの公園に来たことを思いだす。
 その際、当時(2歳と3歳の時)の身長を、母・ファンティーヌに記してもらった木があったことも思い出す。
 それはどこかな、と、あちらの木、こちらの木と見てまわり出すコゼット。
 こんなに沢山木があっては無理だと一度は止めたマドレーヌだが、「お母さんの木だから」と返すコゼットの言葉に、一緒に公園の中を探しまわる。

 そんな中、風でコゼットの帽子が飛ばされてしまう。コゼットはそれを追いかけ、マドレーヌもその後を追う。
 帽子が地面に落ち、ほっとしたコゼットが帽子を拾い上げ、ふと顔を上げると、そこにはファンティーヌがコゼットの身長を記した木が。
  −帽子が風に飛ばされた時から、落ちる場所が母の思い出の木の近くなのだろうな…ということは大抵の方が読めてしまったでしょうね −

 木に彫られたしるしをなぞり、母への想いを口にするコゼット。

 「お母さんは死んだの…?」
 「……」
 「もう会えないのね…? どんなに会いたいと思っても、どんなに待ち続けていても…」
 「でもコゼット、身体は死んでしまっても、魂はいつでもコゼットを見ているよ。
  お母さんはいつもいつも、君を幸せにしたいと思っていたんだから…」
 この言葉に静かに頷くコゼット。
 「…お母さんのペンダント」
 「あ、ああ… ここにあるよ」
 マドレーヌは内側のポケットからファンティーヌのペンダントを出すと、コゼットの手のひらにそれを乗せた。
 手のひらのそれを見つめていたコゼットだが、静かにマドレーヌの懐へ飛び込むと、マドレーヌもそんなコゼットを静かに抱きしめる。
 「ありがとう、お父さん。これからは私が持っているわ」
 「うん…」

 そしてジャベールは、熱心な仕事振りが評価され、またジャン・バルジャン逮捕のためにも、パリ警察への転属を打診されていた。
 喜んでそれを受けたジャベールは、モンフェルメイユ村へ後任への引継ぎに向かう。
 マドレーヌ逮捕への執念と決意を新たにするジャベール。

 一方管理人は、マドレーヌが罪人(犯罪者)だと厄介だからと、マドレーヌとコゼットが部屋を空けている隙に、マドレーヌの部屋へ家捜し?に入る。
 マドレーヌがナイフを持ち歩いていること、1000フラン札を何枚も持ち、しかもジャケットの裏一面にも大量のお札を縫い込んでいるのを見つけ、管理人は更にマドレーヌへの疑惑を深めていく…
 「見ておいで、今に(お前の)尻尾を捕まえてやるよ」



 ★ − ★ − ★ − ★ − ★ − ★ − ★ − ★ − ★ 


 パリで新しい生活を始めたマドレーヌとコゼット。
 なるべく他人との接触を絶ち、会うとしても顔がよく見えなくなる夕方から…というのが、捕まる確率を少しでも下げるための方法というのは解らなくもないのですが、そんな生活を続けていれば、管理人の人でなくとも怪しまれるでしょう。

 それは覚悟の上のことかもしれませんし、ひょっとしてここにずっと定住するつもりはなく、(頃合いを見計らって)時々引越しをする生活も視野に入れていたのかも、とも考えられなくもないですが…(しかし後の話を観ると、どうもそうではなかった感がありますね)。

 それから、管理人さんに名前や以前住んでいた場所を尋ねられ、正直に答えていたコゼットですが、もし警察と管理人さんが話す機会があり、その通りに答えていたら、一発で捕まってしまうのでは…と思うと、胃が痛くなりそうでした。
 コゼットにすれば、嘘をつく理由は無いとは解ってはいるのですが…

 そして母のペンダントをマドレーヌから受け取ったコゼットは、自分なりに心の整理がついたのでは…と感じます。
 ずっと母と離れて暮らしてきた上、肝心の?遺体を見ていない子供としては、母が死んだと聞かされても、実感が湧かないのは自然なことだと思います。
 コゼットがマドレーヌからペンダントを受け取ったのは、このペンダントが母の代わりに自分を見守ってくれている、その(目に見える形での)象徴だと(無意識に?)思ってのことかもしれません。

 そして管理人さん…
 店子の生活態度に問題があると感じれば、見守ったり時には注意したりということはあると思いますが、無断で部屋に入り込むのは流石にどうなのでしょうか。
 警察でも逮捕状が要ることですし、自分が考える限り、管理人さんの逸脱行為のように思えるのですが…

 それと、ジャケットに大金を縫い込んでいたマドレーヌですが、全財産を一箇所にまとめるのは危険です。リスクはなるたけ分散させるべきでしょう。
 もっとも、靴底とか鞄の中とか、多少は分散させているのかもしれませんが(そうしないと、もしジャケットを盗まれたり燃えてしまったりしたら、たちまち一文無しになってしまいますものね)。

 それにしても、いつの間にあれだけの枚数のお札を、何箇所にも(…と言うよりも裏側全体に)渡って縫い込んだのでしょうか。
 あれはコゼットを迎えに行く途中で貰ったジャケットなので、そのあとで細工を施したはずですし。
 ティナルディエと対決した時には、ジャケットは一体どうなっていたのかな…と、つまらないことですが気になってしまいました。


 そして予告では、文字通りジャベールがマドレーヌ逮捕に迫ってくるようです。
 部屋の扉一枚隔てただけの攻防戦!?
 考えただけではらはらします。無事逃げ延びられるよう祈っています。
posted by セレネ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 少女コゼット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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